合計代金を知らないと維持費に困る
新車を買うなら自動車ディーラーの裁量しだいで諸費用は変わってくる。そもそも「値引き」というのも日本らしい文化なのではないだろうか?値引きされる前提でディーラーも価格調整をしていたり、諸費用で帳尻合わせをしていたりと中々したたか。
新車の場合と中古車では支払い合計額が違ってくる。中古車は諸費用の面で新車よりも安いので得することが多いのだ。
ただ中古車情報誌やネット比較見積もりで車両本体価格を見たことがあったとしても、それは諸費用を抜いた金額なので注意したい。すでに登録済みなのが中古車だが、車検が切れていたりパーツ交換費用がかかるなど独特の料金がかかる。
諸費用の内訳
現実としてみると、中古車販売店での諸費用の取り方は業者によって異なる。諸費用が激安な販売店はこの法定費用を少なくしていることが多い。以下は中古車を買うときの代表的な費用だが、すべてかかるとは限らない。
・自動車重量税
購入する自動車の重量に応じて課せられる税金。車検を受ける時に支払う。500kg単位で増えていき、エコカー減税の有無で負担額も変わる。
・自動車税
毎年4月1日時点での車の所有者が支払う税金。購入時に費用は支払わず、毎年5月に通知が来て納付することになる。
・自動車取得税
年式や車両によって税額が異なる。目安は本体価格の5%。中古車でもかかる税金だが、免除額がある。低公害車は減税(エコカー減税など)が受けられる。
・自賠責保険料
強制保険とも言われる。任意保険とは違うので、親の保険に入っていても支払うことになる。
・消費税
2015年では8%。すでに販売価格に織り込まれていることもある。2017年には10%になる予定。
・車検費用
車検切れなら別料金で支払う。車検整備付きや未登録車でも料金はかかる。残りありなら無料。
・法定預かり費用(印紙代)
印紙代は1000円程度。
・リサイクル料金
リサイクル法により定められる。約10,000円。
・保証金
中古車販売店では独自の保証制度を取っている所がある。保証をつけるかつけないかは選択できる。1万円から5万円ほどの金額を支払うことになる。
・その他
ナンバープレート交換費用、検査登録届出。未登録の新古車なら登録費用もかかる。修理費やパーツ交換代がかかることもある。駐車場が確保できていないなら駐車場代も含む。
・エコカー減税
期間を過ぎると免税を受けられなくなる。一度の車検で適用されなくなるが、1・2年落ち程度の中古車なら適用されて減額される。
おすすめ記事
・値引きを徹底解説
・ローンで買うってアリ?ナシ?
・お得ランキング
・学生女性高齢者の選び方
・10万円で買っちゃいけない?
・100万円で買うべき?
・諸費用にだまされるな!
総支払い合計金額目安
中古車を買うときの総費用は
車両本体価格+諸費用合計金額=総支払い合計金額
税金は別としてその他の費用は販売店が決めることが多い。車種や地方によって代金は違いが出るので簡単にまとめておこう。
軽自動車⇒10~20万円
セダン⇒20~40万円
ミニバン⇒20~40万円
高級輸入車⇒30~50万円
中古車購入は基本的に重い車のほうが高くなりやすいので軽自動車やコンパクトカーが安くなる。外車のスポーツカーは本体価格も高いが、購入後のパーツ代や諸費用も高くなりやすいことを覚えておこう。アメ車や欧州車はハイオク仕様で排気量や重量の関係でも維持費が高い。
社用車、商用車は維持費が安いと言われるが、車両本体価格自体はそれほど変わらないし、経費計上したりして出費を抑えている。中古のKカーを買ってきて修理費が高くついたりすることもあるので、軽自動車が最も安いとは限らない。
費用は安いほうがいい?
中古車販売店は価格競争を強いられているので、他社よりも値下げしないと売れにくい。そのために諸費用などを安くしたり「コミコミ●万円!」と大きく激安価格をアピールしている。それとは違って自動車メーカーの中古車販売は諸費用が高くなる傾向がある。
例えば自動車ディーラーの中古車(U-CAR)というものがある。日産ならU-CARS、ホンダならオートテラス、スズキならu’sステーションといった具合にそれぞれ店の名前が違う。このメーカー系販売店は値引き額も期待しにくいが資格を持った整備士がいるので整備は確かだ。
どちらがいいとは言えないが、高くても信頼性を選ぶならメーカー系。とにかく安く済ませたいなら諸費用を安くしてくれる店を探そう。
カーセンサーではこのディーラー系列の中古車販売店でも一括見積もりできるので利用してみるべきだろう。
まとめ
いろいろと書いたが、本体価格以外の料金は全てかかるとは限らない。軽自動車や未登録の新古車など特殊な例もあるので見積もりしてみよう。中古車をローンで買う方法もあるので、参考にしてみてほしい。
中古車は諸費用も新車よりは安く済み、本体価格も安くなる。未使用車が人気なのもこの費用分が浮くからだ。無料一括検索サービスは、本体価格と諸費用まで分かるものもあるし、予算に応じておすすめ車両を紹介してくれるWEBサイトもあるので利用してみるべきだろう。